異世界に飛ばされたら。

4/25
前へ
/447ページ
次へ
「痛いたいたいたいたい!何よいきなりぃ!?」 愛田が顔を押さえてのたうちまわってる。 何かマグロみたいだな。 「すっ、すみません!まさかドアの前にいるとは思わなくて!」 俺が声のする方を見ると、どっかの民族衣装みたいな服着た女性がいた。 ・・・ 腰まである髪の毛。 なのに前髪パッツンパッツン。 「痛ったいなあ!危うくケガする所だったじゃない!!」 いや、鼻血出てるぞ。 「アンタ誰よ!てゆーかココどこよ!てゆーか喉渇いたんでお水下さい!」 「そ、そんなに一度に言われても・・・あ、とりあえず自己紹介させて下さい。」 「ゴホン、私は『ガニメデ』と、申します。この世界の住人で王女様の世話係をしております。」 「王女様?」 「この世界?」 「「世話係?」」 「い、息ピッタリですね。お二方・・・流石この世界を救う戦士です。」 「戦士だあ?俺達はただの高校生だぜ。」 「そうそう。丸腰だし。」 「・・・あなた達はまだ現在の状況が理解出来ていないと思います。今から全てをお話しますので、落ち着いて聞いて下さい。」 「それよりティッシュ貸してくれません?鼻血が止まんないんです。」 「・・・はあ。」
/447ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1008人が本棚に入れています
本棚に追加