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「痛いたいたいたいたい!何よいきなりぃ!?」
愛田が顔を押さえてのたうちまわってる。
何かマグロみたいだな。
「すっ、すみません!まさかドアの前にいるとは思わなくて!」
俺が声のする方を見ると、どっかの民族衣装みたいな服着た女性がいた。
・・・
腰まである髪の毛。
なのに前髪パッツンパッツン。
「痛ったいなあ!危うくケガする所だったじゃない!!」
いや、鼻血出てるぞ。
「アンタ誰よ!てゆーかココどこよ!てゆーか喉渇いたんでお水下さい!」
「そ、そんなに一度に言われても・・・あ、とりあえず自己紹介させて下さい。」
「ゴホン、私は『ガニメデ』と、申します。この世界の住人で王女様の世話係をしております。」
「王女様?」
「この世界?」
「「世話係?」」
「い、息ピッタリですね。お二方・・・流石この世界を救う戦士です。」
「戦士だあ?俺達はただの高校生だぜ。」
「そうそう。丸腰だし。」
「・・・あなた達はまだ現在の状況が理解出来ていないと思います。今から全てをお話しますので、落ち着いて聞いて下さい。」
「それよりティッシュ貸してくれません?鼻血が止まんないんです。」
「・・・はあ。」
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