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その日の朝、いつものように
息子を起こしに部屋に入った。
母親はカーテンをあけながら、声をかける。
「光太郎、起きて!」
朝の日差しに目を細めながら光太郎が言う。
「なんだよババア!勝手に入ってくんなよ!」
「ナニ言ってんのよ!勝手に入ってくんなよって……速く起きてシャッターと闘いなさい!」
「ハァ?!ナニほざいてんだコラ!…早く飯作れや!」
上半身を起こし頭をかきむしる。
「食べたら行きなさいよ!」腕組みをしながら息子を見下ろす。
「行くわけネェだろ!うぜぇ。飯作れや!」
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