第1部

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その日の朝、いつものように 息子を起こしに部屋に入った。 母親はカーテンをあけながら、声をかける。 「光太郎、起きて!」 朝の日差しに目を細めながら光太郎が言う。 「なんだよババア!勝手に入ってくんなよ!」 「ナニ言ってんのよ!勝手に入ってくんなよって……速く起きてシャッターと闘いなさい!」 「ハァ?!ナニほざいてんだコラ!…早く飯作れや!」 上半身を起こし頭をかきむしる。 「食べたら行きなさいよ!」腕組みをしながら息子を見下ろす。 「行くわけネェだろ!うぜぇ。飯作れや!」
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