第4部

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「副隊長さんよぉ…アンタに飯作ってもらおうか!」光太郎が間合いを詰める。 光太郎の右ストレートが副隊長の顔面をとらえた。 後ろへフラフラとよろけるが倒れない。 「オォ!やるじゃん副隊長さん、沈めたと思ったのによ。」ケラケラ笑う光太郎。 「くそ!…撤退だ!撤退するぞ!」膝が笑ってる状態でチャリンコに乗って逃げる副隊長。 「ちっ!飯作れや!」 他のKOされた隊員達を置いてヨロヨロ逃げて行く姿を見ながら言う光太郎。 親子が近寄って来た。 「有難うございます!助かりました。」深々と頭を下げる母親。 「あ?何だアンタら?…俺は飯が食いてぇんだ。」と言ってタラタラと歩いて行ってしまった。 斎藤や直樹は、この親子が救われた事を知らない。 1人の飯マニアによって副隊長の部隊は壊滅した。 その時、斎藤と直樹はいまだに叫びながら全速力で夜の街を走っていた。人体模型と一緒に。 「うあぁぁぁぁぁぁ!!!」 第4部 完。
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