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「…と言うのは冗談で間もなく始まります!」軽いノリの声で話す男。
バーン!バンバラバンバンー!
ファンファーレが鳴り響いた。スクリーンに男が映った。
「さぁ本日も勢い良く始まりました、【ファンタスティックバトル】。エキサイティングに司会を勤めさせて頂くのは私、ポッキー前田です!」大歓声に包まれるスタジアム。
よほど人気の司会者のようだ。
「さぁ!本日も素敵なゲストをお呼びしています!この方です!」その瞬間スクリーンに黒人の顔が映った。
痩せ型でバーコード頭の丸メガネをした黒人だ。
ポッキー前田が続ける。
「こちらの方は、チベットの山奥で迷子になった経験がある謎のオッサン、【ライス】さんです!!」
言い終わった瞬間、大歓声がおきた。
「誰だよソイツ!」呟く直樹。
亀さんが拍手した。
「ライスさーん!」
「えッ?知ってんの!?」亀さんを見て驚く直樹。
ポッキー前田が言う。
「ライスさん、本日は宜しくお願いします。」
ライスの横には通訳がいた。
通訳が伝える。「……」
ライスが喋りだす。
「スポニチスポニチポンポンチー。」
通訳が言う。
「それはどうかな…って言ってます。」
ポッキー前田:「さぁ、今回はどれも白熱の展開が望めそうです。まず第1試合目なんですが…どう思いますか?ライスさん。」
通訳:「………」
ライス:「ニコニコプンニコニコプンバスバス。」資料を見て言うライス。
通訳:「興味深い…と言ってます。」
ポッキー前田:「…ですよね。私も非常に興味深いです!…では、さっそくイッテみましょう!」
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