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なんとか体を動かして右腕を抜き雅也の髪に触れる
すると空いた隙間を埋めるかのようにまたきつく抱きしめられる
「雅也…?」
「…………ん……」
「起きてるの?」
「……寝てたよ」
そう言っておでこにキスをする
だけど腕の力は緩まない
「ねぇ」
「ん?」
「あー…なんでもない」
「言いかけてやめるなよ。気になるだろ」
「…………」
「真紀…」
何て聞いたらいい?
自分でも何を聞いたらいいのかわかってないのに
「なんで……こんなに抱きしめるの?」
「ダメだった?」
「そうじゃないけど、寝るときいつもだから…どうしてかなって」
顔を上げると優しくチュッとキスされた
「真紀がいなくならないように」
「……え?」
意外な言葉だった
いつも飄々としてて執着心なんてないと思ってたから
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