ほの暗い穴の謎

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  ハッ……! として周りを見回すと、だれもかれもが同じような行動をとっている。 女子はほとんどと言っていい。 なんてことだ……。 市橋くんは崩れ落ちた。 ふっ……負けだ。 完敗だ。 やるじゃないか、ここのヤツらも……。 市橋くんは、すっくと立ち上がった。 負けた以上は、ボクも誠意を尽くしてそれに向き合わなくちゃな。 そうして彼は、再び席につく。 最初のように牛乳ビンを握りしめ、勢いよく口に含んだ。 むせた。 しかし、心は解決した開放感と満足感で満ちている。 うん……。 牛乳って……ウマいな。  ◇ ◇ ◇ 「ねえー、それじゃ市橋くん、今までは牛乳どうしてたの? 捨ててたの?」 「え? 普通に飲んでた。今日になって、何故か疑問に思っただけ」 「…………」   ..Thank you!  
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