35人が本棚に入れています
本棚に追加
どうして他のヤツらは、こんなことを平気ですることができるんだ!?
市橋くんは、周りを見回しながら、心の声で訴えかけた。
彼には理解できなかった。
あれをしたら、鼻の下がうっすらと白くなって、カッコわるいだろう!?
うぶ毛に白い細かい水滴がついて気になるだろう!?
なのに、どうしてみんな気にしてないふうなんだ!
気にならないのか!?
そんなのどうでもいいコトだと、割り切ってしまえるのか!?
いいや!
たとえ他のヤツらにできようとも、ボクにはできない!
間違ってもできない!
ボクには、周りに合わせて個性を失うような、現代の会社員的な真似はできない!
ボクにはボクの個性があり、自由があり、権利がある!
現代人はそれを忘れるのが、大人になるコトだと勘違いしている。
まったく、嘆かわしい……!
最初のコメントを投稿しよう!