君と歩く道

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俺(レン)リク さゆり 千穂は 幼稚園からの幼なじみ   俺とさゆりが隣どおし リクと千穂が隣どおし という位置関係   なのに俺と千穂 リクとさゆりが 付き合っている状態   学生の時まで四人は 何処に行くにも いつも一緒に行動していた   お互い社会人になった今は さすがに一緒にいる 時間は減っていた   千穂とは付き合ってたから 週に三、四回は会っていたが   さゆりとは隣どおしで 幼なじみなので 毎日どちらかの家で 色々お喋りしていた   俺としては千穂といるよりも さゆりといる方が楽しかった 千穂には悪いが 俺はさゆりの事が好きだっ   幼なじみで あまりに近くに いたせいか   好きと言えないうちに いつのまにかさゆりは リクと付き合うように なっていた   いつものように家にきて 楽しそうにお喋りしている さゆりの顔を ニコニコしながら見ていると   「レン なんか最近変じゃない?」 一瞬ドキッとして 「え~ そんなことないと思うけど」 「レンは千穂と 最近あまり会ってないって 聞いたけど?」   実際さゆりといる方が嬉しくて 確かに千穂と会う回数は 減っていた   「まぁ俺も色々と 仕事とかで忙しいからね」 「ふぅ~ん そうなの」といってさゆりは 俺の顔を覗きこんできた   しばらくの沈黙…のあと 俺は思いきって 「あのさぁ~」 「何?」 「……」 「なによぉ~もぅ」   「俺ほんとはね… さゆりの事が小さい頃から 好きだったんだよ」 「……」   しばらく沈黙のあと ポロポロと涙を流しながら   「なんで今 そんなこと言うのよ もうここには来ないし レンともしばらく会わないよ」   と怒って泣きながら 出ていってしまった   一人になった俺は やっぱり言わなければ よかったかな~   後悔しても後の祭り そうとう怒ってたけど また友達に戻れるだろうか   俺は目を閉じて横になった…
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