君と歩く道

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さゆりが来なくなって 一ヵ月が過ぎようとしていた   あれから俺は千穂とも リクとも仕事が 忙しいとか理屈つけて 会っていなかった   そんなある日のこと リクから 「ちょっと会って話したいことあるから 今から俺の店にきてくれるか」   と携帯電話が かかってきた 俺は大きく息を吸い込んで ふーっと一息ついてから 「わかった すぐに行く」   う~ん いったいどんな顔して 会えばいいんだろう リクの店に着くまで あれこれと 考えながら歩いてた   やがて店が見えてきて ゆっくりと店の中に 入っていって キョロキョロ見回していると   「おーい こっちこっち」 リクが手をあげて 手招きしてるのが 目にはいってきた   げーっ さゆりも千穂も 一緒に座ってるじゃないか   俺は覚悟を決めて 三人のいるとこに ゆっくりと歩いていった   リクが 「なんか久しぶりだな~ まぁそこに座れよ」   俺はさゆりと千穂の顔を 見ないようにして 下を向きながら座った   「レン俺達三人に 何が言うことが あるんじゃないのか?」 リクがそう問いかけた   俺は「……」 「さゆりから色々聞いたぞ」 「……」 「さゆりはちゃんと 自分の気持ちも話してくれたぞ レンは何も話してくれないのか?」   「ごめん 今は何を言っても 言い訳にしかならないから…」
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