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国道275号線
環状
奴ら“騎士団”ナイトの集会コース
高柳は制服ブレザーのまま深夜の爆音の真っ只中にいた
――もう誰が豚野郎か調べはついてる
高柳は一人一人顔を確かめながら集会を練り歩いた
――ブッ殺してやる
高柳には尋常ではない殺意が宿っていた
周囲の不良少年少女たちが遠のくほどに。
血走る目
高柳に1人近づき、話しかける
「隆好!またきたの?お前もすっかりヤンキーだなっ!はは…おい?どうした??」
話しかけてきた少年は 堀川
最初に高柳をナイトの集会に誘った悪友
「“加斗”と“斎藤”…いるか?」
高柳の言葉に堀川は思わず「バカ!」と言い放つ。
「お前、加斗さん達ヤベーの知らないのか?!俺ら下のモンが呼び捨てなんてしたら殺されッぞ!!??」
堀川は小柄だったが、ケンカの立ち回りや運動能力はかなりの物だ。その堀川が明らかに恐れていた。
「カンケェねぇよ…加斗と斎藤…ブッ殺してやる」
「へぇ~っ!!きみィッ!!オレらをどうするッてェッ?!」
突如高柳を背後から強く蹴り飛ばした男
加斗。坊主頭にドカジャン&スウェット
高柳は加斗に向き直る
と同時に飛びかかった!!
――今野がッどんな思いでッ
高柳と加斗が殴り合い始めた時に少し離れた位置で 斎藤 は傍観していた
「なにあいつ?オレらに喧嘩売るなんて根性あんじゃん。どこの奴?」
斎藤は堀川に訪ねた
「さ、札苗中の二年ッす…」
「札苗中かぁ…やっぱ粒ぞろいだよ札苗中。あいつオレらの兵隊になってくんねぇかなぁ…堀川ァ…お前カンユ~しとけよ」
斎藤は堀川の背中をバンと叩き、単車に乗りその場を去った
高柳はコンクリートに身をうずめていた
――ちくしょうッちくしょうッ
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