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てか、暇になったなあ… そうだ、 オレにも居場所 ちゃんとある… 沢山しているバイトのなかでも、一番おきにいり 昴と初めて出会った場所でもある喫茶店、“flower” 落ち着いた雰囲気も去ることながら、マスターの人柄と従業員の皆さんの優しさが人気の知る人ぞ知る穴場。  ―――カランッ…  ドアをあけて  「こんにちは、マスター。」 何時もの様にカウンターにいるマスターに挨拶をする。  「あれ、今日は休み入れてたんじゃなかったか?」 「えっと…用事終わって暇だったから来ちゃった。」 「そうか。…来たからにはキリキリ働けッ時給10円アップだ!!―――…さっさと支度ッ」 「はい!!」 マスターは、30代後半のごついオッサン。  白いシャツに隠れた筋肉なんて、同じ男とは思えない…。 でも、入れてくれる珈琲や紅茶は本当に美味くて、軽く詐欺…!  .
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