7/14
前へ
/166ページ
次へ
―――カチャ カチャリ… なんとなく、食器のたてる音が好きだ。 注文の珈琲を席へと運んで。  「お待たせしました、ご注文の珈琲です。」 にこり 笑って  「覚めないうちにどうぞ!」 一言添えて ことり、カップを置いた この一言は、お客さんみんなに欠かさないようにしてる。 だって、珈琲は覚めたら不味いから。 せっかくマスターの珈琲美味しいんだから、美味しいまま飲んで欲しい。  「…………ッ!!」 顔を紅くしたお客さん。  …風邪? .
/166ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6650人が本棚に入れています
本棚に追加