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「―――…よし、」
ちょっと出かけよう。
んで、気分転換する!
父さんにメモを残して、家を出た。
◇◇◇◇◇
出かけるとか言っても…
つくづく思うよ。
オレ、引きこもりすぎ!
あんまり行きつけの店とかないし、何よりパッと思い付くのはFlowerだけ。
Flowerに迷惑ばっかりかけてるよね…
でも、行っちゃう。
久しぶりだし…?
のんきに鼻歌を歌いながら、Flowerに向かった。
――カランッ…
いつもと変わらない、ドアの開閉時になる鈴が懐かしい。
「いらっしゃいま‐…ッて朋奈じゃねーか。久しぶりだな」
「あは、マスター!お久しぶりです」
「動けるんなら少しは顔出せよ、薄情なヤツめ」
…え!?
「だって、あんまり行ったら迷惑かと…」
「お前なあ…オレはそんなに冷たくした覚えはないぞ?」
「………冷たくされた覚えも、ない」
「なら、気にすんな。たまには来てくれねーと心配するだろ」
「は、はい…」
マスターは、優しい。
オレの周りには優しい人ばっかりだね…
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