☆痛み☆

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それを拾って、見つめ…私は――我慢していた“わたし”になる。 封印していた、“わたし” 茜「…愛莉……、帰ってきなよ…」 それを見つめながら私は一人呟く。 もちろん私が口にした月野 愛莉【つきの あいり】がここに帰ってくるわけがない。 私はただ静かに泣くしかなかった。 愛莉が消えて約1年がたった。 愛莉がいなくなった原因は『自殺』 この時期は『自殺』する人が多く…ニュースや新聞で話題にもなった。 溢れかえる新聞記者 報道人 もう、思い出したくない。 だけど忘れることは許されない事実。 だから私は涙をふき、それをポケットにしまい…“わたし”もまた封印する。 それしか、笑うことが出来ないから。 茜「よっし♪家にかえろぉ!」 気楽に考え、明るく生きて――“わたし”じゃない“私”をみせる。 全部はあの子がいなくなってから狂ってしまった。 もう…今の私にはわかんないけど、封印した“わたし”はずっと罪悪感や責任感を残したままだった。
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