279人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな中で、私の周りには一定の人が側にいてくれる。
その中に瀬井も含まれているし――咲夜もいる。
そして、時雨 弘輝【しぐれ こうき】というやつも。
私はこいつらが好きだ。
いつも私が辛いときには側にいてくれるし、笑わせてくれる。
だけど高校に行けば皆バラバラ。それだけが辛い…。
茜「さくやぁ…ここわかんない…」
授業中、彼女の背中をトントンと叩いて問題を彼女に向ける。
咲夜「はぁ?」
そうやって言い返しながら、横に1つに結ぶ髪を揺らした。
そして、不満そうな顔をする。
咲夜「これがわからんのがわからんわっ…。バカだな」
茜「バカ違うっ!…ほら、瀬井も解けてないってっ♪教えてよぉ」
咲夜「いや」
教室の1番後ろの真ん中の列の席に…私は座っていた。
その前の席が咲夜、右隣が瀬井。瀬井の前が時雨だった。
全員同じ班。
いくつかに分かれる班の中に、その全員がいたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!