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瀬井「きっと――茜さんも頑張れば大丈夫だよ!…あ、終わったよ?停止ボタン押して」
茜「停止ボタン?ってこれかなぁ…」
ポチッ☆
適当にその辺のボタンを押してみる。
瀬井「バッ…それは早送りっ!」
急いで瀬井は私の手をラジカセから離させて、別のボタンを押して何か修正させる。
そんなこと言われても…わかんないよぉ。だって三角がいっぱいだし…。
私は内心泣きつつ、焦っていた。
だけどなんとか出来たのか、瀬井は再び笑顔に戻ってくれた。
瀬井「…間に合ったかぁ…、良かった。…どうかしたの?大丈夫、茜さん」
茜「ぁ…うん、ごめんな…」
私って…やっぱり失敗ばかりだなぁ。
何事にも上手くいかない。
他人に…迷惑かけてばっか。
そういえばあの時も―――
私が…いなければ、“あの子”よりも早く…行けば…きっと。
きっと“あの子”は。
瀬井「あかね…さ…ん?」
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