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「私?私も2~3人だよ」
「うそだぁ‥‥そんなかわいいのに?」
私が唖然として言う。
「さくら騙されちゃだめだよ」
唖然としている私に絢歌が言う。
「騙されちゃだめって‥‥どぉいう意味?」
「莉子はね、男子と遊んでばっかで彼氏っぽいのがいなかっただけで純情なんかじゃないんだからね」
――なるほど‥‥
やっぱ世界が違うね‥‥
「そぉいや絢歌は?」
「あたし?7~8人くらいかな?」
――多いですねぇ
でもさっき莉子‥‥
「全部本気じゃないくせに。あれじゃ男子が可哀相だよ‥その気がないのに期待させてさ」
うん‥‥
そんなことだろうと思いましたよ‥‥?
でもうらやましいなぁ‥‥
私の持ってないものを二人はみんな持ってる。
「さくら?大丈夫?ぼーっとして‥‥まだ話したいけど私たちこっちだから‥‥また明日ね。ばいばい」
「あ‥うん‥‥ばいばい」
好きな人かぁ‥‥
この話をしていて
私の頭に浮かんだのは
いままで付き合った二人じゃなくて
ずっと昔の
淡い初恋‥‥
「"雅(みやび)"‥‥」
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