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いつのまにかもう5月の半ば。
新しい学校とクラスには大分慣れた‥‥けど
「ぅちって未練がましいのかなぁ‥‥」
「なにが未練がましいの?」
「えっ?」
うそ‥。私、口に出してた?
恥ずかし///
「な、なんでもないよ!!気にしないでっっ」
とりあえずごまかさなきゃ‥‥
なんて思ってても絢歌はそんな私の様子になんか感じとったみたい‥‥
「大丈夫っ!!私、口堅いから。言ってみ?」
‥‥どうしよ。
友達でもいいにくいしなぁ
「古田さん!いる?」
ちょっと諦めかけたとき、担任の田中里沙(たなかりさ)先生の声がした。
「先生ぇ、このクラス古田二人いるよ?」
「あら、そうだったわね‥ありがとう。古田さくらさん!!いるかしら?」
――助かったっっ!!
「はぁいっっ!!います!!」
私は一応絢歌にごめんと謝ってから先生の元へ行く。
「なんですか?先生」
「明日このクラスに転校生が来るんだけど、そのことで頼みたいことがあるの‥‥いいかしら?」
「転校生ですか?はい、別にいいですけど‥‥なんですか?」
転校生になにかすればいいのかな‥‥?
「明日、朝駅まで迎えに言ってもらえないかしら?」
「はい?」
迎えに行く?
転校生、学校の場所知らないのかな?
てかなんで私?
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