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「でかくなったなぁ、お前」
「雅ほどじゃないよ」
久しぶりのあなたの声。
前より低い声になってて
聞いててなんだかくすぐったかった。
「昔は身長一緒くらいだったのにね」
雅は私より10㎝くらい大きくなってた。
顔もかっこよくなってて、
すごくドキドキしたんだ‥‥
あなたは気付いてたかな?
「だなぁ‥‥」
そう言って目を細めるあなたもかっこよかったよ。
「さくらは雰囲気が変わったな。女っぽくなった‥最初誰かわかんなくってさ‥‥でもすぐ、あっさくらだっ、って思った。‥‥なんでだろうな?最後に会ったのは5年も前なのに‥‥」
「そうだね‥‥私も最初は雅ってわかんなかったよ?不思議だね‥‥ちゃんと心は覚えてるんだ‥‥」
うそ。
すぐに雅ってわかったよ‥
どんなに雰囲気が変わったって
いくら身長が伸びたって
私が雅を見間違えるわけない。
この5年間、
あなたを忘れたことはなかったんだ‥‥
最初はわからなくても
すぐにわかったと言ってくれたあなた‥‥
私はすごく嬉しかったんだ
また、
あなたに会えた奇跡を
神様に感謝しなくちゃね?
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