小学校入学式

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三年生になった僕はなんと野球部に入った。これで人生ちょっと変わりはじめたのかな!? 習い事ができるうれしさに本当に喜んでいた。けれども才能がないのかとてもへたっぴだった。それでもなんとかちょくちょく試合に出してもらっていた。それだけで僕は満足だった。友達もたくさんできたしなにより家にいてたくなかった。当時僕はとても心が弱く弱虫だった。 なにかあればすぐ逃げ出していた。でも野球は最後までやり遂げていた。その理由の大半がさっきも言ったが家にいてたくなかったからだ。 親父の暴力…恐かった。小学校の内から家出もした。それほど恐かった。でもよかったのは僕の通っていた小学校だ。宿題で毎日日記を提出する先生がいた。僕はあらゆる事を書いた。正直「死にたい」とまで書いた。 先生が家まで親父に話にきてくれたが親父にまるめこまれた。やはり小学生の言葉なんて…信じて…もらえない… どれほど悔しかったか、どれほど涙を流したか、どれほどガマンしたか、でもまだこの時は知らない、金銭的な問題も…
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