中学生

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中学生になっても最低な父親は変わらず、この時から仕事もしていなかったんだろう。ただ腹が立てば暴力…要するに弱いものいじめ…俺やおかん、たまに真ん中の妹まで…すごくむかついていても何もできない自分…その何もできない自分に対してさらに自分自身がとても情けなく悔しかった。自分は無力だ…。本当は部活もしたかったし、いろんな所にもいきたかった。門限だってあったし、まさに地獄だった。本当に家なんて帰りたくなかった。自分の部屋すらない家、最悪な父親がいてる家、友達も呼べない家、雑用ばかりさせられる家、本当に最悪な場所だった。中学生という年頃になるとだいたいお金のないのもわかる。だから部活もできない…だが俺には最高の友達らがいた。野球道具一式そろえてもらった。やさしい先輩、最高の友達ら、また野球ができる、最高にうれしかった。この最高の友達の中の一人、たぶんこれからも一生そいつと生きて行くだろうけど、この友達がなんとあの小学校の時の転校生で人気者の子なのだ。
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