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「‥もう、終わりにしないか？」
窓の外は、桜の花吹雪が舞っていた。
彼の口から漏れた言葉だった。
私は、言葉の意味が分からず、数回まばたきをしながら、飲んでいたコーヒーのカップを、お皿に戻した。‥今何て言った？
「ごめん、‥泪といるの疲れた。もう好きじゃない‥」
カップの中で、コーヒーが渦を巻いている。私はそれを見つめながら、信じられない気持ちでいっぱいだった。
「‥誠がそれでいいならいいよ。」
気持ちとは逆に出てくる言葉。
なんで？どうして？？泣きたい。叫びたい。追すがりたい。
わたしの頭は、見つめてるコーヒーのように、ぐるぐるしていた。
「じゃあ、‥今までありがとう。‥元気で‥」
彼が伝票を手に席を立つ。
「うん。‥ありがとね。」
最後まで律儀な…。と思いながら、私は‥その最後の最後まで、とうとう彼の顔が見れなかった‥‥。
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