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西暦30XX年
石油が無くなる、地球温暖化で地球がおかしくなる、と騒がれていた昔に比べ、世界は急激な発展と平穏、そして急激な低下と悪化を遂げていた。
まず始めにあげられるのが、科学技術の発展。
街は高層ビルが当たり前。
移動には車が進化した様なタイヤのない、浮遊型の乗り物を使用するようになった。
ロボットも実用化がどんどん進んでいる。
近年、急激な成長を見せたロボット技術のお陰で、街ではある程度の知能を持ったロボットも活躍するようになってきている。
医療技術も進歩し、癌をはじめとする難病も、薬一つで後遺症を残さずに完全に治療する事が可能になっていた。
科学の急成長は人々を助け、穏やかな社会をつくりだしていた。
だがその反面、悪化したこともあった。
それは犯罪の増加。
しかもただの犯罪ではない。
科学技術が進歩したのに便乗し、悪質なバイオテロ、ロボットを使った大量殺人、プログラムへのハッキング、どれも当たり前のように起こっていた。
機械を使い証拠を消し、完全犯罪を成し遂げ、迷宮入り。
未解決の悪質な事件は数えきれない程の数に及んでいた。
科学の発展と引き換えに人間の思考は悪い方向へと向かい、社会的知能は低下し、世の悪化を進めていた。
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