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「ごめ…ごめんな、泉、オレ…っ」
シーツをぎゅっと握りしめて、今にも泣きそうな情けない声で紡ぐ。
(…泣きたいのはこっちだとかさ、思わねーわけ)
オレはオレなりに、色々考えてた。
つーか、そもそも、オレがいてコイツがいればそれで十分だった。
…それでも欲を言うなら。
オレの気持ちに気付いてほしかったし。
コイツも同じ事考えてればいいなとか思ったし。
二人で特別な目的の元出掛けたいなんて、そーいうのだって思わなかったわけでもない。
兎に角色々考えてた。
(へったくれも何もねー)
布団を頭まで被り、ギシッとスプリングを軋ませながら反対側に身体を向けた。
重い。
今日練習あったら確実に死んでた。
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