Vol.01

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「だって煌の奴が~」 俺の事バカ呼ばわりするんだぜ~ こんな素直で人気者の瞬くんにひどいと思うよな、なっ? この際だから味方につけようと宮田を見て、俺は固まった。 「……そういえば、こんなくだらない発言の為に、俺のハーゲンダッツをお前は奪ったのか?」 宮田の口の端にちょこっと付いてるんだよ、俺が食うはずだったクッキー&クリームが! 「かっこよくて優しい瞬くんは、心が広いから怒ったりしないよな?」 俺の視線で宮田は慌てて舌で舐めとると、引き攣った笑顔を見せた。 宮田…、心にもない事言うからそんなぎこちない笑顔になるんだろうが! 「煌さーん、お助けを~」 「頼むから出て行ってくれ」 ドタバタと宮田を追い駆け回す俺達に、煌は呆れた口調で言い放った。
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