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(煌)
「理己ちゃーん」
バカ瞬め…
毎日毎日飽きもせずによくやるな…。
逃げる大貫を瞬が追い駆け回す光景も、いい加減見慣れてきた。
そして、そんな瞬を面白そうに見ている綾瀬の後ろ姿にも…。
「お前等が転校してきて、もう一ヶ月か。早いもんだな」
眺めていた俺の視界を遮るように現れたのは宮田達だった。
宮田と加藤と山下。
転校初日から瞬と仲が良くなり、よくつるんでいる三人だ。
何故か俺にもよく話し掛けてくる。
「瞬なんか、もうずっと昔からああやってる気がするよな」
「全然違和感ねーもんな。ていうか、あんなにあからさまにアピールする男、初めて見た」
「俺も」
教室中を駆け回る瞬を、呆れたように眺めながら三人は頷いていた。
「でも、双子なのに煌は違うんだな」
「何が?」
「女の子へのアピールの仕方」
は?俺があんな恥ずかしいマネ出来るわけないだろ。
双子だからって一緒にするな。
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