Vol.02

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「俺を巻き込むな」 教室から少し離れた所で、瞬はようやく手を離した。 「誰が好きでお前なんか誘うか!お前がいねーと理己ちゃんが来てくんねーから仕方なく誘ってやってんだよ!」 「それを巻き込むっていうんだ。とにかく迷惑だ」 どうして学校終わってまでお前と一緒にいないといけないんだ。 「そんな事言っていいのかなぁ?」 スタスタと教室に戻ろうとした俺の背後で、瞬が引き止めるように言った。 「…なんだよ?」 瞬のこの顔は何かを企んでるに違いない。 そして迷惑がかかるのはいつも俺なんだ。 「せっかく綾瀬も誘おうと思ったのに。煌が来ねーんじゃ綾瀬と二人で遊びに行くしかねーなぁ」 確かに俺が行かなければ大貫は行かないかもしれない。 そして瞬に誘われたら綾瀬はきっと着いて行く。 …だから瞬には知られたくなかったんだ。 俺が綾瀬を好きだってことは…
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