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顔を上げると、宮田の向こうに理己ちゃんが立っていた。
「理己ちゃーん。会いたかったよー」
宮田を突き飛ばして理己ちゃんを抱きしめる。
うんうん、この感触だよ。
小さくて柔らかくって、理己ちゃん最高!
「は・な・し・な・さ・い。この変態」
幸せ絶頂の俺を、理己ちゃんが容赦なく突き放す。
変態って、ひどいよ理己ちゃん。
でも、そんなんでめげる瞬くんじゃございません。
「理己ちゃんをギュッて出来るなら変態でもいいよーん」
もう一度抱きしめようとしたら、理己ちゃんは素早く宮田を身代わりに突き出した。
「お前、俺が好きなのか?」
「んな訳あるか!」
勢いが止まらなくて抱きしめてしまった俺に、宮田が照れたように言った。
「確かに瞬はカッコイイし気持ちは嬉しいんだけど、俺彼女いるからなぁ。もう少し考えさせてくれ」
考える余地なんてねーだろ。
ていうか、俺が理己ちゃん好きなの良く知ってるだろ。
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