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「理己リン、どうして俺じゃダメなんだよ?身長、体重、顔、声だって煌と一緒なのに!」
黙ってれば、親さえも間違う程そっくりな俺達なのに、俺のどこが気に入らないんだぁ!
しかもどっちかと言えば、俺の方がカッコイイと思うんだよね。
「中身よ、な・か・み。煌くんのクールな感じが堪んないのよ」
「そんなの騙されてるだけだって。クールに見えて、実はあんな事やこんな事を考えてる、ただのムッツリスケベだってことに早く気付いてよ~」
「ちょっと自分と一緒にしないでよ。煌くんはそんな人じゃないわ」
フン!と怒ってそっぽを向いてしまった理己リンに、もう何を言っても無駄だろう。
「煌のバカヤロー!」
「俺が何したって言うんだよ」
もう、存在自体がバカヤローなんだよ。
理己リンを好きなのは俺なのに、どうして理己リンは煌なんかが好きなんだー!
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