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「話をまとめるとだな、瞬は大貫 理己を好きで大貫 理己は煌を好きなんだろ?で、煌は綾瀬 栞を好きで綾瀬 栞は瞬を好きな訳だ。そしてお前等は見た目完璧な双子なんだから、早い話性格入れ替えたら良くね?」
踏ん反り返って、いかにも名案だと言わんばかりの宮田を、俺も煌もただ見ていた。
名案かどうかはともかく、ちょっと待て。
「煌が綾瀬を好きだって?で、綾瀬が俺を?」
そんなの初耳だ。
「なんだ、知らなかったのか?」
意外そうに宮田が俺を見る。
「煌、お前って綾瀬が好きだったのか?」
「…ああ」
へー、煌がねぇ…。
で、その綾瀬は俺をねぇ…。
……!?
俺を!?
「綾瀬が俺を好きだって!?」
「だから、さっきからそう言ってるだろ。デカイ声出すなよ、耳いってー」
大袈裟に両耳を塞いだ宮田が迷惑そうに顔をしかめた。
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