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砂埃が宙を舞う。
何も見えない。
しばし静寂が訪れる。
「ティカ~…?」
ロイツはティカのいた場所に
走って向かう。
砂埃が収まって
視界が良くなると同時に
ロイツはいきなり絶句した。
「ギャァァオォギャオオォォ…」
桜色が
消えてなくなっていた。
いや
見えなかったのだ。
「ティカ特製☆落とし穴~♪」
ティカの声が聞こえる。
桜火竜はティカが仕掛けた
落とし穴にハマっていた。
「ほら、ろん君☆チャンスだよ」
「やれやれ、いつの間に
仕掛けたんだか…」
ロイツはランスを構え
桜への攻撃を開始する。
「ギャオオオォォギャオオォォォ…」
悶える桜。
しかし何も出来ない。
ティカの乱舞。
まずは頭を破壊。
怯む桜
しかし何も出来ない。
ロイツの弱点突き。
叫ぶ桜
しかし何も出来ない。
そして、やっと状況を
理解した桜火竜は
上空へ飛び出し
落とし穴のワナから
一気に抜け出す。
だが…。
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