第一章 桜色の蒼猫

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レイアは閃光玉により 頭が真っ白になった。   「そろそろコイツが  効く頃だと思うんだが…」   ロイツは手に持っているランスを 振りかざし、レイアの脳天へ 確実に突き入れる。   すると突然 レイアは金縛りにあったかの ように動かなくなった。   「ビンゴォ☆」   ティカはロイツに軽くウィンク。   ロイツが手にしているのは トライデント。   スタンガンのような 容姿をしており   獲物に当たると自動発電し 麻痺を引き起こす。   麻痺した相手は 足掻くこともできず、ただ 痛みに耐えまねばならない。   「拷問虐殺に最適だね☆」   「まぁ…モンスター相手ならな」   「人に向けちゃダメだよ☆」   「よい子のみんなは…  …ってアホか!」   ロイツは落胆した。     その瞬間 辺りは異様な空気に陥る。     ソレに感づいた ロイツは少しレイアから離れる。       「…さて、それなりに  痛ぶったことだし…」   ティカもそれに続く。   「うぅ…、いつ見ても  慣れないね…このカンジ…」   この独特な、そして異様な 空気を発してるのは、   さきほどザコ一掃をしていた 太刀を軽々しく片手で持つ   レンだった。   辺りの肉食竜は 全てが真っ二つだった。
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