155人が本棚に入れています
本棚に追加
二人のだべりは続いている。
「ねぇ、ろん君…☆」
ティカがロイツに問いかける。
彼はティカの方は向かず
アプトノスの最高級ステーキに
がっついていた。
「ん、何だ?」
「ろん君てさぁ
初めてやられた敵が
誰だったか覚えてる?」
「…ちょっと待て。
初めて倒したじゃなく
初めてやられたかよ!?」
「うん。だって
人の自慢話聞いても
面白くないでしょ!?」
「まぁ…、そうだが…
う~ん…そうなのか?」
「そうなの☆
ねぇ、教えてよ!
いいでしょ?ね?」
「…コンガ」
「はぁ!?」
大声で笑うティカ
「うるせーぞ!
昔は誰だってそうだ!」
「コンガだって!
情けないねー。
せめてブルファンゴでしょ」
「くそ、言わなければ
よかった!
それよりアレだ!リーダーは?」
「ん~?そう言えば
リーダー遅いねぇ?」
「………………。」
「…て、そこにおるー☆」
少女は立っていた。
…そして何事もなく
ロイツの隣に座った。
先ほどの火竜戦で
トドメの一撃を喰らわせた
血まみれの大剣使い
超小柄な隈躯を持ち
ロイツ達のリーダー
14歳の少女
レンの登場だった。
最初のコメントを投稿しよう!