第一章 桜色の蒼猫

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「………………。」 レンは喋らない。   というのも、ほとんど口を 開かないのである。   「ね、レンタシ☆今から  ドスランポス狩ろうよ♪」   「なっいいだろ?  紅玉の息抜きに軽く  滅るくらいさ」   「………………。」   「あ、あからさまに  嫌そうなカオしてる…☆」   「ま、まぁリーダーは  フルフル戦に帰ってきた  ばかりだし…  中落ち手には入った?」   するとレンはニコッと笑い 桜色の腕を見せてくれた。   「これで桜一式揃ったね☆」   「じゃあ  今度はみんなで狩ろうぜ!」   「………………。」   するとレンは自分の腰に当て 小さな声で 「………リオハート…。」 と答える。   どうやら雌火竜亜種を 狩りたいようだ。   それを察知したロイツは 早速ギルドのやる気ない メイドに声をかけ   行き先は決まった。     砂漠に住む女王   少し前に 討伐されたばかりだが 別の雌火竜が現れたそうだ。     「あいつら  すぐに沸いてくるよなー」   「仕方ないよ、バカだもん☆」   「だから  バカとか言うなって…」   「だって、しんでもしんでも  倒されに来るなんて…アホ?」   「…お前  逆に倒されたら笑うぞ…」   「いいよ☆」
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