目眩

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「あの…」 少年に声を掛けようとして 顔を上げたら 目眩がして 声も出なかった。 右手で左腕を掴んでみた。 汗ばんだ腕が ヒンヤリしていて 奇妙な感触。 少年にまた 声を掛けようとして 少年を見た。 少年は何処か 遠くを見ていた。 眼鏡越しに見える少年の優しい瞳を じっと見つめてしまった。
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