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参加しない方
・参加しない方は、政府が用意した施設で、地球に惑星が衝突する前日まで、過ごしてもらいます。
・参加されない方でも、ランダムで5人選ばれ、船に乗ることができます。
・施設に入ると、惑星衝突の前日まで外に出ることは出来ません。
・【Select】が始まる3日前に、施設から迎えが来ます。
参加出来ない方、
・持病をお持ちの方は、比較的軽いものでも、参加することが出来ません。参加されない方と一緒に施設で過ごしてもらいます。
・但し、参加出来ない方の中からは、ランダムで選ばれることもありません。
これは、生き残った方に少しでも、危険が及ばない為の措置となりますので、ご了承下さい。
「これって…」
俺は、書類から母さんの方へ目を移した。
「仕方がないのよ…。生き残る人は健康な人がいいのよ、きっと」
美鈴は、喘息持ちだったのだった。
「そんな…。あり得ないだろ、こんなの。第一、喘息なんて人に移る病気じゃないのに」
「決まったことだから、今頃ネチネチ言ってもしょうがないでしょ。ほら、書いたなら早く封筒に入れて。今日は、高校の同窓会があるんだから」
俺は、改めて母さんが気丈な人だと思った。
これ以上、何を言っても無駄だと思った俺は、封筒に入れた書類を無言で手渡した。
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