決断

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「ごめん、すぐ支度するから」 俺は取りあえず、食器を流し台に置き、急いで身支度を整える。 「じゃあ、先に下に降りとくね」 ガチャー 後ろの方で扉の閉まる音が聞える。 どうやら、痺れを切らした夢が外に出たようだった。 俺も身支度と戸締りを済ませ、家を出る。 「遅いんだけど」 そう不機嫌そうに言ったのは、奈津だった。 「今日の昼食は拓斗君の奢りで決まりですね」 笑いながらサラッと言ったのは、将人だった。 「ちょっと待て、俺の話を…」 「却下。さぁ、もう映画の時間まであと30分しかないんだから、早く行くよ」 今日の企画は、奈津が考えたものだった。 映画を見に行き、その後遊園地に行く。 いつも皆を引っ張ってくれるので、優柔不断の俺にとっては、正直助かる。 少々、強引ではあるが… 結局、3人分昼飯を奢る羽目になった。 まぁ、忘れていた俺が悪いのだが… 楽しい時間はあっという間に過ぎていく。 時刻は午後6時過ぎ、俺等4人は大学の教室にいた。
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