骨董品

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今日の俺は久々に会長夫人こと蛍に会う予定だった。 「兄さんほなら蛍によろしゅう言うといてください。」 「私からもお願いしましね。」 美嚢と蛍が俺に言った。 「了解。ちゃんと言うとから。そういや清太はどないしたんや?」 「清太はなんかブラブラしてくるって言ってましたよ。」 俺の質問に雪が答えてくれた。 「ほんまお気楽な幽霊やな。まあいらんことされへんだけましやな。じゃあ俺は行ってくるわ。留守番は頼むな。」 「任かしたってや。ワテと雪がおれば大丈夫やさかいに。」 俺は美嚢の返答をきいて家を出かけた。
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