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暑いよ………助けて……、……エマ!
母さん……、……ルナ!
うわぁぁぁああ!!
魔術学校――――
それは子供が魔術を持ってして生まれ、その教育をする学校―――――――
普通の学校に通えず、ただ魔術の事だけを学び、正しく制御させるようにする学校――
俺は物心を持つか持たないか微妙な境目に魔術学校に連れて行かれた。
家が全焼してから7年。
俺には母さんと妹と父さんがいた。
原因不明の炎が家を燃え尽くし、母さんと妹を包み込んだ。
父さんは仕事で家には帰って来ない人だったし、全焼したのも多分、知らない。
母さんと妹は………助からなかった。
炎の中、怪我一つしないで助かったのは俺だけ。
消防活動をしても消えなかった炎。
次第に炎は小さくなって消えていた。
ただボーっと突っ立ってた俺に魔術学校を進めた人物と出会った。
「君は力が強すぎる。…………ここに行きなさい。」
そう言って学校内容が書かれてある紙を渡された。
何が何だか分からない…………
力が強すぎるって何が……?
「あの………どうして?」
謎だらけで、どこから聞けばいいか分からない。
やっとの思いで言えたのが、この台詞だった。
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