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「好きな人が幸せになってくれるならあたしも嬉しいしね!告白して友達関係失っちゃうのも嫌だったし…まぁ隆太となら、たとえそうなったとしても笑い合えたかもしれなかったけど…やっぱりギクシャクしちゃうのは否めなかったと思うから」
「詩穂、ごめんな…お前の気持ちに気付いてやれなくて…」
俺は俯いた。自分が情けなくて腹が立つ。
詩穂は俺の事をよく分かっていたのに…俺は…何一つ詩穂の心境の変化に気付いてやれなかった。
「ちょっと…あんまり落ち込まないでよ!確かに辛かったけど…あたし今は良かったって思うの」
「えっ…?」
「お互い…自分の気持ち抑えたり、気付かなかったりで…今は最高の友達になれたでしょ?今でもこうやって笑い合いながら遊んでいられる方があたしにとっては幸せだよ?…隆太は、あたしにとって…特別な友達なんだ」
「そうか…特別な友達、そう言われると何か恥ずかしい気もするな」
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