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アイツこと詩穂だ。
「…!お前…何で!?」
「急に英則に誘われてさぁ…全くあたしらもヒマじゃないっつ~のに…」
「ココに来てる時点で相当ヒマしてたんだろ…」
ヘヘッと男の様にニッと笑って見せると詩穂は早々に席に座った。
「こんばんは~」
一足遅れて部屋に入って来たのは詩穂の友達の美咲さんだった。
「お~…久し振り」
俺は笑顔で手を上げて挨拶した。
「何かあたしの時と違って随分愛想イイんじゃない?」
「お前に愛想良く振る舞って何かあるのかよ…」
ひどーい!と詩穂は言ってみたモノの特に気にしている様でもなく自分で唄う歌を選んでいるのだった。
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