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二度と朝には出会わない
窓のない部屋で
心臓がひとつ
目を閉じていても
開いてみても
広がるのは真っ黒な世界
例えば泣いてみろよ
こっちはそれすら笑えるさ
君がライトで照らしてくれた
暖かくて寒気がした
光の向こうの君の姿が
僕には見えないと知った
かくれんぼしてた
日が暮れてった
見つからないまま
暗くなっちゃった
皆帰っていった
ルララルララ
かくれんぼしてた
ずっと待ってた
例えばしんじてくれよ
こっちは尚更疑うさ
それより触ってくれよ
影すら溶けてく世界で
影じゃない僕の形を
君のライトを壊してしまった
窓のない部屋に
来て欲しかった
それが過ちだと
すぐに理解した
僕を探しに来てくれた
光の向こうの君の姿が
永遠に
見えなくなってしまった
それが見たかったんだと
気付いた
かくれんぼしてた
日が暮れてった
見つからないまま
ずっと待ってた
皆帰っていった
ルララルララ
かくれんぼしてた
君を待っていた
もう一度
朝と出会えるなら
窓のない部屋に
人間が一人
ドアノブが壊れかけていて
取ったら最後
もう出られない
出たら最後
もう戻れはしない
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