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『グランプリ
32番 白河芹那!』
芹那は一瞬戸惑った。
聞き間違いではないのかと。
しかし、聞き間違いではなかった。
スポットライトが芹那に当たる。
『白河さん、前に出てください』
初めて着るドレスの裾を踏まないように、少しずつ歩き進む。
薄いピンク色の生地が、芹那の白い肌をよりいっそう引き立てる。
大きくて澄んだ瞳が印象的で、誰から見ても『可愛い』少女だった。
ステージの真ん中で芹那は立ち止まる。
『おめでとう』
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