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過密スケジュールの中、期末テストもなんとか終わり、芹那は年末年始に向けての番組収録や雑誌の取材に追われていた。
JULIAはカウントダウンライブの打ち合わせが増え、達哉は寝る暇もないとため息をついていた。
それでも達哉は楽しそうだった。
レッスンの時間が減ってしまったのはずごく淋しかったけれど、楽しそうな達哉を見ていると元気になれた。
達哉にもらったお揃いの香水の香りに支えられていた。
『芹那、おはよ』
やっぱりこの声は安心する。
安心するのに、心臓の音が響いてしまう。
振り返ると、優しい笑顔がある。
その笑顔を見ると、今度は胸が苦しくなる。
……達哉さん、大好き。
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