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『芹那ちゃん、いらっしゃい』
『お久しぶりです、よろしくお願いします』
『こっちの裏口から入って。2階は個室になってるんだ』
階段をのぼると、壁で仕切られた鏡にシャンプー台…
芹那は、以前達哉との買い物のときにヘアメイクをしてもらった、蓮の美容室に来ていた。
『来てくれてありがとうね。また会えるなんて嬉しいよ』
鏡越しに蓮がニッコリと笑った。
この笑顔でこんな事を言われたら、誰だって勘違いしてしまうに違いない。
……達哉さんみたいなタイプかも。
『芹那ちゃん、緊張してるの?可愛いなぁ』
そう言って、蓮が色々な話を振ってくれるので、会話が途切れることがない。
『芹那ちゃんは色が白くて肌も綺麗だから、こういう色が似合うんだよ』
今までより落ち着いたブラウンにほんのりピンクが混ざっていて、凄く可愛い。
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