二度目の夏

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ゆっくりと、でも確実に、芹那の感じるところを刺激する。 芹那の呼吸も速くなる。 静かな部屋に、二人の呼吸と愛し合う音だけが響く。 「あ・・・だめ、そこ・・・っ」 芹那が、達哉の腕を押さえる。 「気持ちいいんでしょ、ここ」 達哉は刺激するのをやめない。 速く、そして強く刺激を繰り返す。 「達哉さんっ!やめ・・・っあ・・・」 達哉の腕を押さえる手に、力が入る。 芹那はぎゅっと目を閉じ、顔を横に向けて、もう片方の腕で顔を隠す。 達哉は、その腕を顔から外す。 芹那は抵抗できず、押し寄せる快楽に身を任せる。 さらに強く刺激を与えると、芹那の体が跳ね、全身の力が抜ける。 芹那の呼吸は荒く、涙が溢れている。 「辛くなかった?」 「ん・・・大丈夫」 「泣かないで」 達哉は指で涙を拭い、芹那を抱きしめて何度も軽いキスをする。 芹那も、達哉の首に腕をまわす。 一つになったまま、抱き合う。 「あ・・・っ・・・」 時々、奥まで伝わる刺激に、芹那の吐息が漏れる。 「その声、いやらしい」 「だって・・・」 「可愛い」 芹那に軽くキスをして、抱きしめたまま芹那の奥を刺激する。 吐息と一緒に、時々漏れる芹那の声が、達哉の体温を上げる。 達哉は、芹那をきつく抱きしめた。
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