王様は甘口

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「王様って、Mに見えて何気にSだよねぇ」  私は自分が拒否された事実を元にそう述べた。  すると王様の反論あり。 「違います。僕はただのSではありません。究極のドSですよ」  私は一瞬だけ堪えたが耐え切れずに吹き出してしまった。  女子高校生にも関わらず口も押さえずに豪快に笑う。 「王様っ! 真面目な顔して言わないでよっ! てか、そんな物に自己申告とか要らないからっ!」 「いえ。誤解は早めに解かなくては」  更に本気で答える王様に私の大笑いは止まらなかった。
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