いち

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「あっ!きた☆」 タツヤが嬉しそうな声を出した。俺も急いでタツヤの横へ行く。 うちの学校は駅から30分くらいかかる。一応通学路はあるものの、俺らはいつも裏道を通りのんびり休憩しながら歩いていく。 いつも座って休憩する場所からは通学路を見下ろせるのだが… 「うわ…今日の髪型やばいかわいい…☆」 「何しててもかわいいな…北沢さん…」 色ぼけ男が二人…。 下を歩いていくのは隣のクラスの西川ユウ。この子はタツヤのお気に入りの子で俺の目当てはその横にいる、北沢ハナ…。 確かに西川さんも背が小さくて元気よくてまぁ、いい子そうだとは思う。 でも、北沢さんは…やばい!!可愛すぎる! 顔から性格まで全部最高…!! 二人が楽しそうに話しながら歩いて行く様子をここから眺めるのが俺とタツヤの日課だ。 仲間からストーカーと呼ばれようが構わない! 朝の苦手な俺が一切遅刻をしなくなったのはこのおかげだし、朝からこんな幸せを味わえるなんて……☆ え?きしょい?……聞こえません。
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