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少年は夢をみました。
その夢は、将来の夢等ではありません。夜見る夢です。
その夢は、それはそれは楽しい夢でした。
少年は明るい場所で、ひたすら幸せでした。
少年は幸福なので、笑います。
楽しくて嬉しくて幸せで、仕方ないのです。
ここには全てがあります。少年にはもういないはずの両親も。
ないのは不安や恐怖だけです。
少年は目覚めました。まず見えたのは白い天井です。
起き上がって両親を呼びました。誰もきません。
窓からは青い空が見えます。
少年は絶望して、泣きました。
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