破壊ノ音

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いつから 狂ってんやろなぁ? 【破壊ノ音】 麗は優しい。 病的な程。 俺が欲しがるもんは 全部用意してくれんねん。 「いらん。」 「そう…仕方無いね。」 そう言いニッコリ笑う。 俺の身勝手な行為さえ寂しげに見守るだけ。 ガラ     ガラ         ガラ ほら 「なぁ」 ほら 「何?」 「欲しいもんあんねん」 「うん、何?」 キラキラ光る 「えぇよな?」 「…うん、葵が望むなら。」 キラキラ 輝いた ナイフ 「…っ、」 動く唇。 「何やの?」 深く深く刺さったナイフ 「ぁい、して…る」 「俺もやよ。」 微笑み相手に口付ける。 冷たくなり始めるであろう相手を抱き締めたままうずくまり、囁いた。 「俺が欲しかったもの…」 何でやろう 涙が止まらんかった。          END
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